オカヤドカリ / Coenobita
海浜でオカヤドカリさんがよちよち歩いてました。
キャワッ(*´ω`*)
ちなみに、オカヤドカリという名前はオカヤドカリ属(Coenobita)に属するヤドカリの総称です。
全世界でオカヤドカリの仲間は、15種ほど確認されていますが、そのうち日本では以下の7種が確認されているそうです。
| ・オカヤドカリ Coenobita cavipes (眼柄が真っ黒。内陸よりまで生息)
| ・オオナキオカヤドカリ C. brevimanus (眼柄の断面が丸い)
| ・コムラサキオカヤドカリ C. violascens
(“濃い紫”体色は紫色。体色以外はオカヤドカリと似る。マングローブ林に生息)
| ・サキシマオカヤドカリ C. perlatus (体色が鮮やかな紅色)
| ・ナキオカヤドカリ C. rugosus (眼柄の下側に黒い斑紋あり。眼柄上端の丸みが少ない)
| ・ムラサキオカヤドカリ C. purpureus (体色が紫色。眼柄が白い。眼柄上端が丸い)
| ・オオトゲオカヤドカリ C. spinosus (はさみ脚や歩脚に多数のトゲがある)
そして、なんと日本に生息するオカヤドカリは全て、国の天然記念物に指定されています!
そのため、捕獲、採取、殺傷または損傷は、禁止されています。
脱線
ちなみに、オカヤドカリ科(Coenobitidae)には、オカヤドカリ属の他にヤシガニ属(Birgus)が含まれています。
ヤシガニ属は、ヤシガニ(B. latro)のみの1属1種です。
脱線 終わり
オカヤドカリは基本的には、巻貝を利用する点では他のヤドカリと同じです。
しかし、他のヤドカリは、主な生息域が海であり、余り陸上に出ません。
一方で、オカヤドカリの仲間は、名前の通り陸上生活を営みます。
再び脱線
ちなみに、他のヤドカリとは、ヤドカリ上科(Paguroidea)に含まれる6科のうちのオカヤドカリ科を除いた下の5科です。
| ・ヤドカリ科 Diogenidae
| ・ホンヤドカリ科 Paguridae
| ・オキヤドカリ科 Parapaguridae
| ・ツノガイヤドカリ科 Pylochelidae
| ・(和名なし) Pylojacquesidae
脱線 終わり
陸上で生活するために、オカヤドカリの仲間は貝殻の中に少量の水を蓄え、腹部が乾燥するのを防ぎ、併せてエラ呼吸もできるようになっているそうです。
すごいですね!
なので、定期的な水分補給が必須なので、あまり水辺からは離れられないようです。
食べ物は、雑食性で、打ち上げられた魚の肉やアダンの実などの植物を食べているようです。
ちなみに、沖縄に住んでいて普段見ることができるのは以下の3種です。
| ・オカヤドカリ
| ・ナキオカヤドカリ
| ・ムラサキオカヤドカリ
見分け方は、上の種名の紹介のところで、()内に非常に簡単に書きました。
が、
正直、見分けるのはかなり難しい感じです、、、
特に、ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリ、聞かれても正直、自信ないですね。
むむうぅぅぅ (>_<)
まだ、まだ、現場経験が足りませんな!
資料が集まり次第、またちょくちょく変更していく予定です、、、
分類
| 動物界 Animalia
| 節足動物門 Arthropoda
| 軟甲網(エビ網) Malacostraca
| 十脚目(エビ目) Decapoda
| ヤドカリ上科 Paguroidea
| オカヤドカリ科 Coenobitidae
| オカヤドカリ属 Coenobita
分布
熱帯から亜熱帯の海岸。台湾以南のインドや太平洋諸島など広範囲に分布する。日本では、主に小笠原諸島と南西諸島に分布する。